福岡市六本松の循環器内科・内科

生活習慣病

生活習慣病について

生活習慣病(高血圧・高コレステロール血症・糖尿病など)は動脈硬化を引き起こします。動脈硬化は狭心症や心筋梗塞、弁膜症、心不全など、さまざまな循環器疾患の原因となります。健康診断などでみつかった生活習慣病をしっかりコントロールし、健康寿命を延ばしましょう。

生活習慣病検査のイメージ

高血圧

高血圧を疑われたら

まずはお食事(とくに塩分摂取)や運動など生活習慣の見直しが必要になります。患者さんの状態により、3ヶ月または1ヶ月間、血圧測定を行って頂きます。高血圧の状態が続いていれば、お薬による治療を開始します。

血圧の目標値

血圧の目標値は患者さんの状態に応じて2パターンあります。
自宅での血圧目標は①135/85mmHg未満 ②125/75mmHg未満です。一緒に目標値を確認しましょう。

高血圧のお薬

状態にあったお薬を選ぶ必要があります。適切なお薬を選ばなければ、体の負担が増えることもあります。心臓や全身の状態に応じて、途中で変更が必要になることもあります。いま飲んでいる薬が合っているか不安がある方も、ご相談下さい。

糖尿病

糖尿病を疑われたら

まずはお食事(とくに糖分、炭水化物)や運動など生活習慣の見直しが必要になります。生活習慣を見直した後も、血糖値が良くならなければ、お薬による治療を開始します。

糖尿病の進行

糖尿病では喉が渇く、水をたくさん飲むなどの症状がでます。時間が経つと、目・神経・腎臓が悪くなります。さらに心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすこともあります。

糖尿病の目標値

糖尿病では「血糖値」と「HbA1c」を参考にします。HbA1cは1ヶ月から2ヶ月の血糖値の平均を表しています。さきほど述べたような合併症を予防するためにHbA1c:7%未満を目標に治療をしましょう。血糖値で注意すべきは「低血糖」です。低血糖は命に関わる状態になることがあります。低血糖症状に注意しながら、HbA1c:7%未満を目指しましょう。

糖尿病の治療

状態にあった治療薬を選ぶ必要があります。血糖値はインスリンというホルモンで下がります。糖尿病ではインスリンが足りないのか、インスリンが効きにくいのかを考えて治療薬を選択します。また心不全や狭心症、心筋梗塞などの患者さんではSGLT2阻害薬が有効であるとされております。治療薬の選択は患者さんの状態に応じて、適切に選ぶ必要があります。

コレステロール

高コレステロール血症を疑われたら

コレステロールは①中性脂肪(TG) ②悪玉コレステロール(LDL-C) ③善玉コレステロール(HDL-C)に分かれます。HDL-Cは高いほどいいとされており、HDL-Cが高いことで高コレステロール血症とされている場合には治療は不要です。問題はTGやLDL-Cが高い場合です。お食事や運動により改善することもありますが、最近では早めにお薬による治療を行うべきと言われております。

高コレステロール血症の目標値

TGは150mg/dL未満、HDL-Cは40mg/dL以上を目標とします。LDL-Cの目標値は患者さんの状態に応じて異なります。狭心症や心筋梗塞などがあればLDL-Cは70mg/dL未満を目標にする必要があります。まずは目標値を一緒に確認しましょう。

生活習慣病は循環器疾患に繋がっています。しっかりコントロールすることで、循環器疾患を予防することができます。また目標値やお薬の選択は患者さんの状況によって異なりますので、一緒に考えましょう。