熱中症・脱水症と心臓病 ― 暑さに負けない体づくり
いよいよ夏本番。気温と湿度が高くなるこの季節は、熱中症や脱水症のリスクが高まります。
特に心臓の病気をお持ちの方にとって、夏の暑さは注意が必要です。
体内の水分や塩分のバランスが崩れると、血圧の変動や不整脈などを引き起こすこともあります。
元気に夏を乗り切るために、正しい知識と準備をしておきましょう。
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💓 心疾患のある方が注意したい3つのポイント
① 水分と塩分のバランスに気をつけましょう
- 心臓に負担をかけないよう、こまめな水分補給を意識しましょう
- スポーツドリンクは塩分・糖分が多いため、飲みすぎには注意が必要です
- 医師の指示で塩分制限がある方は、自己判断せずにご相談ください
② 利尿剤を使用中の方は要注意
- 利尿剤を服用していると、脱水になりやすくなります
- 食欲がなくても、水分と電解質はしっかり補うことが大切です
- 「最近、ふらつく」「脈が速い」「血圧が低い」と感じたら、早めの受診を検討しましょう
③ 夏の薬の管理法
- 薬は高温多湿を避けて保管しましょう(※冷蔵庫保存が必要な薬もあります)
- 暑さで食事量が減ると、薬の効き方に影響が出ることがあります
- 「この薬、夏も必要?」と感じたら、自己判断せず医師へご相談ください
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🌞 屋外活動時のセルフチェックポイント
✅ 帽子や日傘で直射日光を防いでいますか?
✅ 外出はできるだけ朝夕の涼しい時間帯にしていますか?
✅ 少しでもめまいやふらつきを感じたら、すぐに涼しい場所へ避難していますか?
✅ 一度にたくさん動かず、こまめに休憩をとっていますか?
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🧊 熱中症・脱水症 危険度セルフチェック
□ 日中の気温を確認せずに外出することが多い
□ のどが渇くまで水を飲まない
□ 最近トイレの回数が減っている
□ エアコンの使用を我慢している
□ 食欲が落ちてきた
□ 最近、血圧や脈が不安定になった気がする
□ 汗をかかない、もしくは異常に汗が多い
□ めまいやふらつきを感じることがある
→ 3つ以上当てはまる方は、熱中症・脱水症の予防対策を見直してみましょう。
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暑い季節を乗り越えるためには、体調の小さな変化に気づくことが何より大切です。
「少し変だな」と思ったら、無理をせず、涼しい場所で休み、水分をとるようにしましょう。
ご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
島松循環器内科クリニック