先ほど梅雨入りが発表されたようです。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今月から生活習慣病に対し、用紙を用いた説明を行っております
待ち時間などが少し長くなっていますが、個別に生活習慣の状態を確認する良い機会になっています
せっかくの機会ですので、高血圧についてまとめてみました
1. 日本における高血圧の実情
日本においても高血圧は非常に一般的な健康問題となっています。約4,300万人が高血圧を持っているともされ、年々増加傾向にあります。高血圧は心血管疾患、脳卒中、腎臓病などの重大な疾患のリスクを高める要因として知られています。年齢が上がるほど高血圧を持っている割合が高くなります。男性は50歳以上、女性は60歳以上で2人に1人が高血圧との報告もあるほどです。
2. 日本高血圧学会が発表している高血圧の基準値
日本高血圧学会は高血圧の診断基準として診察室での血圧と家庭での血圧を分けて発表しています。
3. 高血圧に対する適切な生活習慣
高血圧の管理には、適切な生活習慣の維持が欠かせません。以下のポイントを心掛けましょう。
- 塩分の摂取を控える:日本人は塩分を多く摂取する傾向がありますが、1日6g未満に抑えることが推奨されています。
- バランスの取れた食事:野菜や果物を豊富に取り入れ、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取を控えることが重要です。
- 適度な運動:週に180分以上の有酸素運動を行うことが推奨されます。ウォーキングや息切れがしない程度のジョギングなどが効果的です。
- 体重管理:適正体重を維持することは血圧のコントロールに役立ちます。BMI(体格指数)が25未満を目指しましょう。
- 禁煙:タバコは血圧を上昇させるため、禁煙が強く推奨されます。
- 適度な飲酒:アルコールの過剰摂取は血圧を上昇させるため、男性は1日あたり30mL以下、女性は20mL以下のアルコール摂取が推奨されます。
- ストレスの管理:ストレスは血圧を上げる原因となるため、リラクゼーション法や趣味を取り入れてストレスを軽減する工夫が必要です。
これらの生活習慣の見直しと改善により、高血圧の予防と管理が可能となります。自分の健康を守るために、日々の生活の中で実践していきましょう!
島松循環器内科クリニック 院長 下園弘達