2025年、高血圧の治療目標が新しく見直されました。
これまで「年齢によって目標を変える」という考え方がありましたが、今回の改訂では年齢に関係なく同じ基準で血圧を管理することが基本となりました。
🏠 ご自宅で測る血圧の目標値
125/75 mmHg未満
🏥 診察室で測る血圧の目標値
130/80 mmHg未満
高血圧学会では覚えやすさを優先し130/80mmHg未満を推しています。実際には自宅血圧は125/75mmHg未満が目標です!
家庭での測定値は診察室より少し低く出るため、目標値も低めに設定されています。
ご家庭での血圧測定がますます重要になります。
👴 高齢の方や介助が必要な方の目標
体の状況に合わせた柔軟な基準も設けられています。
| 状況 | 収縮期血圧の目標 |
|---|---|
| 通院に介助が必要な方 | 140 mmHg未満 |
| 外出が難しい方 | 150 mmHg未満 |
| ベッド上で生活している方 | 140〜160 mmHgで管理 |
低くなりすぎるとリスクがある状態の方は目標値が緩和されています。ご自分の目標値を主治医に確認しましょう!
💡 ポイントまとめ
- 血圧は「家庭で測る習慣」が大切
- 年齢に関係なく、125/75 mmHg未満(家庭)・130/80 mmHg未満(診察室)が基本
- ご自身に合った目標を、主治医と一緒に確認しましょう。
🌿 院長からのメッセージ
血圧はその日の体調や測定環境でも変化します。
毎日の記録を通して「自分の血圧の傾向」を知ることが、健康管理の第一歩です。
無理のない範囲で、少しずつ生活習慣を整えていきましょう。
島松循環器内科クリニック 院長 下園弘達
