福岡市六本松の循環器内科・内科

お知らせ

【8月の健康情報】

夏バテと心臓の意外な関係

暑い日が続くこの時期、「なんとなく体がだるい」「食欲がない」「眠りが浅い」…そんな“夏バテ”の症状を感じていませんか?

実はこの夏バテ、心臓にとっても負担になることがあるのです。気温が高いために水分を失いやすく、循環する血液量が少なくなることで十分な血液を全身に回せなくなることがあります。いわゆる脱水症に近い状態で、心拍数が増えたりすして不整脈が誘発されることもあります。特に心臓病や高血圧をお持ちの方は、このような自律神経の調整障害が起こりやすい季節です。

💓 夏バテが心臓に与える影響

● 自律神経の乱れによる負担

高温多湿の環境では、体温、循環する血液量を調整するために自律神経が盛んに調整をおこないます。
自律神経の調整がうまくいかず、血圧が不安定になったり、脈が速くなったりすることがあります。

● 食欲不振による栄養不足

暑さで食欲が落ちると、体に必要な栄養や電解質が不足しがちです。
汗でナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムを失うことで、筋肉の痙攣なども起こりやすいです。また血液量を維持することが難しくなり、だるさや動悸の原因になることもあります。

● 睡眠不足による循環器への悪影響

寝苦しい夜が続くと、十分に休めずに交感神経が過剰に働きやすくなります。その結果、朝の血圧上昇や心拍数の増加が見られることがあります。

夏バテ対策の3つのポイント

① 涼しい環境で自律神経を守る

・エアコンや扇風機を我慢せず、室温は25~28℃を目安に
・冷えすぎ防止に、ひざ掛けや腹巻きを活用するのもおすすめです

② 食事でエネルギーとミネラルをしっかり補給

・無理にたくさん食べる必要はありません。少量ずつでもしっかり栄養を摂りましょう
ビタミンB群・カリウム・たんぱく質を含む食材がおすすめです(下記に紹介)

・塩分摂取に関しては注意が必要です。心不全や高血圧、その他の心臓病・腎臓病がある方は、主治医に塩分摂取量をご相談下さい

③ 軽い運動とリラックスでリズムを整える

・激しい運動は不要ですが、日中に軽く体を動かすことで、自律神経の切り替えがスムーズになります
・入浴や深呼吸、ストレッチも効果的です

🍽️ 夏バテ予防におすすめの食材

食材特徴とポイント
豚肉・枝豆ビタミンB1が豊富で疲労回復に◎
トマト・きゅうりカリウムが豊富で、余分な塩分を排出
納豆・豆腐たんぱく質とミネラルが摂れて消化も良い
レモン・梅干しクエン酸でエネルギー代謝を助ける
そうめん+卵食べやすさと栄養バランスの両立

夏バテは「体の疲れ」だけでなく、「心臓の疲れ」につながることもあります。
体調の小さな変化を見逃さず、無理せず夏を乗り越えましょう。ご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。